その他のお知らせ等
(一社)日本科学飼料協会または飼料関係業界からのお知らせ等があればこちらでお知らせする事があります。

月例研究会開催のお知らせ
第495回月例研究会を開催いたします。
演題:給与飼料から豚肉生産を考える
概要:豚肉生産に用いられている配合飼料の原料の多くは海外からの輸入に依存している。このため配合飼料価格は不安定であり、その価格は現在、高止まりが続いている。また、様々な海外情勢から、飼料原料の安定供給に不安感を感じている生産者も少なくはない。一方、我が国に供給されている豚肉は約半数が海外産の豚肉であり、国産豚肉は「国産」というブランド力はあるものの、海外における飼料価格が安価なことから海外産豚肉は国産豚肉に比べ安価であり、選択されるといった現状もある。また国産豚肉においては「選ばれる豚肉」を目指し、国内には約200銘柄以上の銘柄豚が存在し、差別化を図っている。なかでも給与飼料による銘柄化が最も多い。 演者はこれまでに、生活習慣病予防に関与していると考えられているα-リノレン酸含量が高いエゴマ種実を肥育豚に給与した福島県の銘柄豚「うつくしまエゴマ豚」の作出とその飼料の保存性について検討を行ってきた。特に不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸含量が高いエゴマ種実添加飼料については、近年の夏場の高温から、その酸化に懸念があったため、保存における飼料の変化や新たな保存性向上技術について調査を加えた。 また、食品製造副産物など、地域の未利用資源をブタの飼料原料として活用することで、安定的な飼料原料の調達や新たな銘柄化の可能性を視野に入れ、福島県内から排出されるリンゴジュース粕や、あんぽ柿製造時に排出される柿の皮、そば製粉粕などの飼料原料としての有用性を検討した。併せて、エゴマ油の搾り粕(エゴマ粕)や規格外コラーゲンケーシング、キノコの廃菌床など、福島県内のみならず、国内に存在する未利用資源の広域流通を想定した未利用資源の活用のための検討も行ってきた。 一方、ブタにおいて給与されている飼料はその多くが乾燥飼料である。しかし、食品残さや食品製造副産物、農場残さなどを活用したエコフィードの原料は、水分含量が高いものが多い。このため、配合飼料程度の保存性を確保するためには乾燥処理を行う必要があり、これに伴い光熱費のコスト増が考えられる。そこで演者は、食品廃棄物の減量処理法として検討された凍結解凍・脱水処理(四宮と宮脇 2004)を、水分含量が高いエコフィード原料に対して施し、その水分除去効果や乾燥時間、栄養成分値について検討を加えた。 以上の取り組みをもとに、本学では本学が所在する江別市内またはその近郊から排出されるエコフィード原料を活用した肥育後期飼料(市販飼料の代替え率80%程度)を設計・給与し、江別市内のスーパーマーケット等で「酪農学園産豚肉」として販売を行っており、小規模ながら本学の学びの主体である「循環」を基盤とした養豚生産を行っている。
講師:山田未知 氏(酪農学園大学農食環境学群循環農学類中小家畜飼養学教室 教授)
開催日:令和8年7月23日(木)14:00〜16:00
開催方法:WEB開催(zoomのウエビナ―開催)
参加対象者:制限なし
参加費:2,000円(税含)*学生は無料
申込期日は、7月15日(水)正午までとし、お支払いは,7月17日までにお願いします。
*なお、期日までにご入金が間にあわない場合は、事務局までご一報ください。
◆◇◆近年開催した月例研究会(pdfにて資料提供)◆◇◆
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