その他のお知らせ等
(一社)日本科学飼料協会または飼料関係業界からのお知らせ等があればこちらでお知らせする事があります。
月例研究会開催のお知らせ
第478回月例研究会を開催いたします。
演題:「家畜の飼料、生産性向上や糞尿処理などにおける微生物の有効活用」
概要: 日本科学飼料協会技術賞を授与してくださいまして、誠にありがとうございました。受賞内容が消化管微生物に関することでしたので、それについて紹介させて頂きます。以前、月例研究会で発表した内容と一部重複しますことをご了承ください。 農林水産先端技術研究所(現JATAFF)や畜産草地研究所消化管微生物研究室で行ってきたルーメン微生物の生態を16S rRNA遺伝子から解析した内容を紹介します。対象とする家畜がウシからブタに変わってからは、主として食品残さ、製造副産物の飼料化に取り組んできました。これらは乳酸菌を用いた発酵リキッド飼料を用いていました。これを子豚にも応用し、抗菌性飼料添加物の代替としての効果、腸内細菌叢等への影響を観察してきました。これについても紹介します。 高度飼養技術研究領域に移ってからは畜産環境分野の研究支援をおこない、温室効果ガス、特に排泄物処理から生じる一酸化二窒素削減には、飼料中のアミノ酸バランスを整えることが重要であることをSOP(標準作業手順書)に取りまとめました。アミノ酸バランス改善飼料による排泄物処理過程からの一酸化二窒素の低減については、乳牛、肉用牛、豚、ブロイラーがJクレジットの方法論として認められています。一酸化二窒素の更なる削減に向けて、農林水産省委託プロジェクトや民間研究助成金を活用して研究を継続しています。また、近年、輸入に依存している肥料原料の自給に向けて、家畜糞等の有効活用を図っていることから、これについても概略を紹介します.
講師:田島 清 氏 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構畜産研究部門 研究推進部部長)
開催日:令和5年9月29日(金)14:00〜16:00
開催方法:WEB開催(zoomのウエビナ―開催)
参加対象者:制限なし
参加費:2,000円(税含)*学生は無料
申込期日は9月20日(水)正午までとし、お支払いは、9月27日(水)までにお願いします。
*なお、期日までにご入金が間にあわない場合は、事務局までご一報ください。
◆◇◆近年開催した月例研究会(pdfにて資料提供)◆◇◆
*資料の無断転載は、ご遠慮願います。転載される場合は、協会の許可を得てください。
- ●第477回 「ブタのアミノ酸栄養の新機軸」
(農研機構畜産研究部門)石田藍子 先生 - ●第476回 「先端技術と国土をフル活用した放牧型牛肉生産システムの開発への挑戦」
(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 教授) 後藤貴文 先生 - ●第475回 「乳牛の移行期(分娩)を健康に乗切るための取り組み」
( 酪農学園大学獣医学群獣医学類 準教授)福森理加 - ●第474回 「アメリカミズアブの昆虫飼料化による持続的食糧生産」
( 東京大学大学大学院農生命科学研究科 教授)霜田政美 先生 、( 人間環境大学 フィールド生態学科 教授)森岡伸介 - ●第473回 「牛乳房炎に対するプロバイオティクス飼料の有効性と抗乳房炎育種手法の開発」
(東北大教授)麻生 久 先生 - ●第472回 「日本飼養標準・肉用牛(2022年版)の改訂のポイント」
(京都大学 名誉教授)松井 徹 先生 - ●第471回 「ゲノム情報を用いたブタ育種についてー肉質から抗病性までー」
(農研機構 生物機能利用研究部門 生物素材開発研究領域長)美川 智 先生