その他のお知らせ等

 (一社)日本科学飼料協会または飼料関係業界からのお知らせ等があればこちらでお知らせする事があります。

月例研究会開催のお知らせ

第457回月例研究会を開催いたします。


演題:濃厚飼料多給時のルーメン発酵と生体への影響

講師:三森眞琴 氏 (国立研究開発法農研機構 畜産研究部門企画管理部企画連携室畜産連携調整役)

講演の概要: ウシなどの反芻家畜の飼料消化の特徴はルーメンに生息する微生物(ルーメン微生物)から成るルーメン微生物叢による嫌気的な分解作用(ルーメン発酵)である。ルーメン微生物叢は多種多様な細菌、プロトゾア、真菌などから形成されている。一方、ルーメン微生物の宿主であるウシはルーメン微生物叢に消化管の前部に発酵槽(ルーメン)を用意し、ルーメン微生物に生活の場を与えている。  ルーメンをひとつの器官として見ると、ルーメンはウシの体内で最大の器官であり、ウシはルーメン発酵の産物(揮発性脂肪酸や微生物体)を介して栄養を得て、乳・肉の生産を行っている。体内の諸器官の場合、栄養や酸素は血液で運ばれ、異化や同化で生じた代謝産物は血液により除去され、器官としての恒常性を維持している。ルーメンの場合、代謝(ルーメン発酵)に必要な栄養は口から食道を通ってルーメンへ入り、その代謝産物は下部消化管へと送られたり、ルーメン壁から吸収されたりする。ルーメン発酵では炭水化物の分解で生じる酸によるpHの低下は、唾液に含まれる重炭酸、リン酸などの緩衝作用により防がれ、結果として温度、pH、浸透圧などの物理化学的性状は一定の範囲となり、ルーメンとしての恒常性が維持されている。適正なルーメン発酵にはルーメン環境の恒常性の維持が重要であり、適正なルーメン環境の下で飼料分解がスムーズに進行し、栄養分(発酵産物)が効率的にウシに供給される。しかし、濃厚飼料(易発酵性飼料)を多給した場合には産生される酸がルーメンの緩衝能を上回ることがあり、pHが低下する場合がある。pHの低下によりルーメンの恒常性の乱れが起き、ルーメン微生物叢の微生物構成の変化やルーメン発酵の失調(rumen dysbiosis)をきたす。さらにpHが低下するとルーメンアシドーシスの状態となり、採食量の低下、下痢、肝膿瘍 などを起こし、経済的損耗が大きくなる。本研究会では濃厚飼料多給によるルーメン発酵の失調をルーメンの恒常性とルーメン微生物叢の観点から概説する。

場所:馬事畜産会館 2階会議室

参加対象者:制限なし

参加費:2,000円(税含)*学生は無料(当日、受付にて学生証の提示をお願いします)

*参加費は、当日受付にて徴収させていただきます。

*参加希望の方は、参加申込書に必要事項をご記入の上、11月6日(火)までにFAX(03-3297-5633)または e-mail matsumaru@kashikyo.or.jp へお申込み下さい。

参加申込書 一般用[word] [pdf] /  学生用[word] [pdf]


◆◇◆近年開催した月例研究会(pdfにて資料提供)◆◇◆

*資料の無断転載は、ご遠慮願います。転載される場合は、協会の許可を得てください。


功労賞・技術賞

 (一社)日本科学飼料協会では、飼料関係技術の発展、畜産の振興と業界の健全なる発展に寄与するため、毎年、本会会員や畜産関係の学識経験者の推薦をうけて、 畜産の振興と業界の健全なる発展に寄与するような飼料に関する技術上の顕著な業績に対して昭和37年から技術賞を、畜産の振興と業界の健全なる発展に寄与した者に対して昭和48年から 功労賞を選定し表彰を行っております。

  ●表彰規定
  ●技術賞歴代表彰者
  ●功労賞歴代代表者