その他のお知らせ等

 (一社)日本科学飼料協会または飼料関係業界からのお知らせ等があればこちらでお知らせする事があります。

月例研究会開催のお知らせ

第454回月例研究会を開催いたします。


演題:アニマルウエルフェア(AW)問題の最近の動向とこれからの畜産動物の飼養管理

講師:佐藤衆介 氏 (帝京科学大学 生命環境学部アニマルサイエンス学科 教授)

日時:平成30年5月23日(水)13:30〜16:00

講演の概要: @ AWに関する日本での動き 東京オリ・パラ2020競技大会での畜産物調達基準に「AWの考え方に対応した飼養管理指針」の順守が盛り込まれたこと、消費者教育の推進に関する法律(2012)に基づく倫理的消費の1項目に「AWを実現するといった動物への配慮」が示されたこと、本年度が改正年である動物愛護管理法改正において、愛護団体から産業動物への「5つの自由」(飢え、乾き、栄養不良からの自由、恐怖と絶望からの自由、肉体的なそして温度上の不快感からの自由、痛み、傷害、病気からの自由、正常な行動を示す自由)に基づいた飼養管理の義務化が求められていることなどを紹介する。 A AW問題は世界の投資家の大きな関心事  世界の投資家は、AW問題を適正に管理・報告しないことは構造的リスクであると考えている。グローバル企業を調査した結果、47%がAW監視委員会を持ち、72%がAW改善計画を有し、79%が拘束飼育の廃止(採卵鶏のケージ飼育、母豚のストール飼育)にコミットするとしている。これらの動きの主たる要因は消費者、メディア、AW団体、投資家の意向である。しかしAW推進を阻止する本質的な要因もあり、それらは消費者の無関心、コストと設備投資の規模、高AWの広範なビジネスとマーケティング利益への認識不足と分析されている。特にアジアでの推進は遅れている。 B 欧州連合(EU)ではAWに関する法的規制と直接支払いを行っている  EUは条約本体にAW条文を有している。それを根拠に指令や規則を整備してきている。同時に農業共通政策における多面的機能支援の一環としてAWへの直接支払いを行っている。2012年からは採卵鶏の慣行ケージ飼育禁止、2007年からは8週齢以降の子牛の単飼禁止、2013年からは受胎後4週以降から分娩予定1週前までのストール飼育禁止、そして2010年6月からはブロイラーの飼育密度を最大 33kg/m2に制限している。米国では2000年前後からAW議論が盛んとなり、連邦法ではなく州法としての規制が広がってきている。同時にAW団体は、主たる養豚企業や養鶏企業を動かし、2015年以降、拘束飼育の廃止はトレンドとなってきている。 C 国際獣疫事務局(OIE)は国際基準を作成し、これは紳士協定からISO認証に進展してきている  OIEはAWを人のwelfare尊重に通じるというOne Welfare概念を提案してきている。2004年以降、輸送、屠畜、飼養管理におけるAW改善規約を作成し、これまで肉用牛、ブロイラー、乳用牛を作り、本年養豚、来年養鶏で一通り完成する。「5つの自由」を目標とし、アウトプット(動物の状態)を第一義的に評価し、インプット(施設・設備、管理)で改善するという方策を提示している。OIE規約の順守は各国にゆだねられていることから、プライベートにコミットさせるためISO認証に昇華させた。 D これからの畜産動物の飼養管理  日本ではほとんどの国民にとってAWは関心の埒がいであるが、グローバル企業であるコンパスグループやネスレは日本国内でもケージフリー卵への移行を宣言している。AWの改善とは、ネガティブ情動を抑制しポジティブ情動を促進、ストレス低減、強く実行したがる行動の発現を、生活環境である栄養環境、物理環境(施設・設備も含む)、衛生環境、社会環境、人との関係の改善で達成することである。AWレベルは"Life not Worth Living"、"Life Worth Living"、そして"Good Life"に分けられるが、グローバル対応型畜産ではOIE規約の順守である"Life Worth Living"へ、高付加価値型畜産では非拘束型施設や断切禁止を含む"Good Life"への転換が求められる。

場所:馬事畜産会館 2階会議室

参加対象者:制限なし

参加費:2,000円(税含)*学生は無料(当日、受付にて学生証の提示をお願いします)

*参加費は、当日受付にて徴収させていただきます。

*参加希望の方は、参加申込書に必要事項をご記入の上、5月16日(水)までにFAX(03-3297-5633)または e-mail matsumaru@kashikyo.or.jp へお申込み下さい。

参加申込書 一般用[word] [pdf] /  学生用[word] [pdf]


◆◇◆近年開催した月例研究会(pdfにて資料提供)◆◇◆

*資料の無断転載は、ご遠慮願います。転載される場合は、協会の許可を得てください。


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